2022.02.28(月)

健康寿命の延伸に一役を担うアンチエイジング素材『NMN」

日本人の平均寿命は男女共に80歳を超えている。これは健康状態に関係なく、ただ単に亡くなるまでの年齢の平均値だ。実際には比較的健康で、日常生活も自力でできる「健康寿命」が人生の中では重要になってくる。一般的には平均寿命からマイナス10歳が健康寿命の平均値と言われている。政府の政策の一つとしても「健康寿命の延伸」が提唱されている。そこで、いかに健康寿命を伸ばして人生をできるだけ長く、健康で元気に過ごせるか。平均寿命からのマイナス年齢値を減少させるかがポイントになる。そういった背景の中、アンチエイジングが叫ばれ、これまでも数多くの素材や製品が開発され、世の中に上市されている。

それらの中から、今号では『NMN』について取り上げる。

 

 

2000年、サーチュインというタンパク質が老化・寿命を制御する特別な酵素であることがネイチャー誌で発表され、多くの研究者がサーチュインの解明に取り組んできている。その後、サーチュインと深い関わりがあることで注目されてきたのが『NMN』(βニコチンアミドモノヌクレオチド)という物質である。サーチュイン遺伝子を活性化させ、脂肪燃焼効果や自律神経の調整をするなどアンチエイジング素材としてここ数年クローズアップされている。

人は温度、光、音などさまざまな環境因子に晒されながら酸素を利用して食物を分解し、そこから得たエネルギーを使って活動している。年齢を重ねるにつれ・・・・・・・

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