2023.01.31(火)

筋力トレーニングの効果が表れにくい人の筋力向上には トレーニングの量が重要

 芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)システム理工学部・赤木亮太教授、静岡産業大学(静岡県藤枝市/学長 堀川知廣)スポーツ科学部・江間諒一准教授らの研究チームは、筋力を向上させるためにはトレーニング量が重要であり、特にトレーニングによる筋力向上度合いが相対的に小さい人たちにとって、そのことが顕著であることを発見した。

 

 トレーニングやリハビリテーションなどの運動を行い、筋力を向上させることは、健康の維持やスポーツ活動を楽しむために重要な役割を担っている。今回の発見によって、すべての人に効果的な個別トレーニング方法の開発が期待される。なお、この研究成果は、「Frontiers in Physiology」誌に掲載された。

 

 運動習慣のない26名の健康な被験者が、膝関節伸展を行う群と股関節屈曲を行う群に分かれ、等尺性トレーニングを4週間実施しました。トレーニングは週3回行われ、20秒に1回の割合で3秒間の収縮運動を10回、合計4セットで構成。トレーニングにおいて参加者は、できるだけ速く、強く、最大限の力を発揮した。各セッションにおけるトレーニング量は「40回の収縮の時間-トルク曲線」の下の面積を計算することによって算出した。トレーニングの前後において、最大随意筋収縮(MVC)トルク(トルクのピーク値)を計測し、膝関節伸展トレーニングと股関節屈曲トレーニングを行った群、それぞれの筋力の変化を評価した。

その結果、・・・・・・・・・・

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