2023.04.21(金)

高カカオチョコレートの血糖値の抑制効果をヒト試験で明らかに ~大人のダイエット研究所~

 忙しい大人のための食の推進活動を行う一般社団法人 大人のダイエット研究所(事務所:東京都渋谷区 代表:岸村康代、以下:研究所)は、ストレスなく手軽に始められる生活習慣改善や、身近な食材を活用した健康アドバイス、栄養バランスの良いランチボックス監修などを行っている。今回、研究所では糖尿病予防の一つとして定着しつつあるベジタブルファーストなどの“食べる順番の工夫”による食後高血糖の抑制に着目し、高カカオチョコレートを、食前ではなく「食後」に摂取した場合でも、血糖値上昇抑制効果が得られることを明らかにした。

 

 生活習慣病の中でも糖尿病患者は増加傾向が続き、2019 年には厚生労働省が「糖尿病が強く疑われる者は男性で約 5 人に 1 人(19.7%)」(令和元年 国民健康・栄養調査)と発表。ますます食生活改善による予防が重要視されている。これを受け、この度、近年その嗜好性に加え、機能性により高血圧や心筋梗塞などを予防する可能性も示唆されている高カカオチョコレートに注目し、糖尿病予備軍の軽減に貢献できないかを検討しました。各種の先行研究により、食物繊維やポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートを食前に摂取することで消化吸収を緩やかにすることで食後血糖値の上昇を抑えることが想定できていたため、この度初めて、糖質食品摂取の「後」に高カカオチョコレートを摂取した場合の変化を検証することにした。

 

 食物繊維は、腸内環境の改善、食後血糖値上昇抑制効果、コレステロール等の脂質を排出する効果、抗糖化作用などがあることが知られている。また、近年、糖尿病薬としても注目され、腸内で分泌されるGLP-1 の分泌を高めたり、腸内で発酵したりすることで腸内細菌により産生された短鎖脂肪酸の働きで、食欲抑制、免疫、血糖上昇抑制、腸内のバリア機能とも関係するムチン分泌の促進、アレルギー対策など、様々な効果が注目されている栄養素。一方、「令和元年 国民健康・栄養調査」でも、20~50 代男女ともに不足しており、特に忙しい毎日を送る働き世代の問題となっている。

 

 今回の試験では、市販されている高カカオチョコレートのうち、平均的な86%の高カカオチョコレートを使用。高カカオチョコレートは・・・・・・

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