2023.05.15(月)

「若返り」訴求素材として注目されているNMN

永遠のテーマでもある「若返り」を訴求する素材として数年前からクローズアップされてきたのがNMN。年齢を重ねるとミトコンドリアの機能が衰え、その結果としてアルツハイマー病や糖尿病など、様々な疾病にかかりやすくなるメカニズムが明らかになりつつあり、NMNはミトコンドリアを活性化させる働きがあることから注目され、市場も拡大しつつある。

年齢とともにミトコンドリアの機能は衰える』

 若い頃は、機能の低下した細胞は取り除かれて新しい細胞が補充されるが、加齢とともに細胞を取り替えるスピードが遅くなり、かつ機能も低下することで徐々に全身の老化は進行してく。例えて言うと、体内に蓄積された過度の活性酸素が肌のシワや悪玉コレステロールの増加を生み出し、悪玉コレステロールが老化や動脈硬化につながると考えられている。また細胞の機能低下の原因は、細胞の中にあるミトコンドリアと深いつながりがあると考えられてきた。ミトコンドリアは、それ自体が独自のDNAを持ち、生物学的呼吸を行うことで、その細胞にエネルギーを供給する役割を担っていると言われているが、年齢を重ねるとともにミトコンドリアの機能は衰え、その結果としてアルツハイマー病や糖尿病など、さまざまな疾病にかかりやすくなるなどのメカニズムが明らかになりつつある。

 そこで生活習慣病や細胞の劣化を防ぐためには、ミトコンドリアの活性化が重要になっくるのだが、それでは一体、ミトコンドリアを活性化させるにはどうすれば良いのだろうか。

 その回答の一つとして、2000年に米国・マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガランテ教授が酵母の中から発見したサーチュイン遺伝子がある。「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子は、これまでの研究でヒトなら誰もが持っていることがわかってきた。サーチュイン遺伝子が活性化すると細胞内でミトコンドリアの働きもまた活発になることがわかり、さらに研究が進んだ現在、およそ100にも及ぶ老化要因を抑える効果があると考えられている。つまり、サーチュイン遺伝子を活性化することができればアンチエイジング、若返りにつながることが期待できるというもの。

 長寿遺伝子サーチュインは7種類あると言われており、そのすべてが十分に機能しているわけではない。そのため、どうすれば長寿遺伝子サーチュインを目覚めさせるかの研究が進められ、2010年目前に日本人の研究者によって7種類の長寿遺伝子サーチュインすべてを活性化させる物質が発見された。それが「NMN」だ。「NMN」は・・・・・

 

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