2023.06.15(木)

3D細胞プリントで食用培養肉製造目指す共同事業体設立! ~大阪万博で成果披露~

 3月29日、大阪大学大学院 工学研究科、島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス、凸版印刷、シグマクシスは “3Dバイオプリントによる食用培養肉製造技術に関する社会実装の具体的な取り組み”を目的とする「培養肉未来創造コンソーシアム」を設立した。

 同コンソーシアムでは、産学や企業の垣根を越えた協業により、「3Dバイオプリント技術の応用開発」「生産・流通までの一貫したバリューチェーンの確立」「省庁や民間企業との連携による法規制整備への貢献」を推進。同時に「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の「大阪ヘルスケアパビリオン」における培養肉自動製造装置(ミートメーカー)の展示など、生活者の理解促進につながる情報発信に注力し、世界に先駆けて培養肉食用化の実現を目指す。

 

 

 運営パートナーは、大阪大学大学院 工学研究科、島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス、凸版印刷、シグマクシスの5者が務め、R&Dパートナーと社会実装パートナーについては、多様な領域から広く募集する。

 3Dバイオプリントによる食用培養肉製造の社会実装に向けて、細胞採取、細胞加工、3Dプリント、食味/品質評価、加工パッケージ、物流、販売などの工程が考えられるが、「これら工程の大枠に関しては5者の協業である程度カバーできると考えているが、足りない部分に関しては、多様な領域から募った企業や大学、研究機関などの新たなパートナーの力を借りることで補っていきたい」と、大阪大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 教授の松崎典弥氏は述べている。

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