2023.09.12(火)

2025年には約5人に1人が認知症に  〜 厚生労働省老健局まとめ 〜 

●1万人コホート年齢階級別の認知症有病率

※ 2012年時点の推計は厚生労働科学研究費補助金 認知症対策総合研究事業「都市部における認知症有病率と認 知症の生活機能障害への対応」平成24年度総合研究報告書による。2018年時点の推計は日本医療研究開発機構 認 知症研究開発事業「健康長寿社会の実現を目指した大規模認知症コホート研究(研究代表者二宮教授)」において開 始時に悉皆調査を行った福岡県久山町、石川県中島町、愛媛県中山町のデータ解析の当初の結果である。

 毎年9月は世界アルツハイマー月間。9月21日は世界アルツハイマーデーとして国際アルツハイマー病協会とWHOが共同で1994年に制定したもので、認知症の啓蒙を実施している。

 アルツハイマー病とは、記憶・思考能力・行動に障害が出る脳の病気で、認知症の原因となる(国内では認知症患者の7割近くがアルツハイマー病を原因としている)。平均寿命の延伸により認知症患者は年々増えている。

 厚生労働省老健局が令和元年6月にまとめた「認知症施策の総合的な推進について」によれば、65歳以上の認知症患者数と、65歳以上に占める有病率はともに増加の一途をたどっている。2012年は患者数462万人で約7人に1人(有病率15%)だったのが、2025年には730万人で約5人に1人(有病率20.6%)、2060年には1154万人で約3人に1人(有病率34.3%)が認知症になるとの推計が出ている。

 男女別・年齢階級別の認知症有病率をみると有病率は加齢とともに上昇し、そして女性に多いことがわかる。90代以上では7割以上の女性が認知症という統計から特に女性は要注意だ。

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