2023.11.24(金)

2023年のタンパク補給食品国内市場は2,580億円見込み 〜 富士経済調べ 〜

タンパク補給食品の国内市場

●新規ユーザー獲得の減少により伸び率鈍化傾向も成長力は安定

 

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、近年タンパク質摂取の理解が進み、プロテインブームにより大幅な拡大を遂げたタンパク補給食品12品目の国内市場を調査し、その結果を公表した。

 2015年以降各種メディアでタンパク質摂取についての情報発信が増加し、プロテインブームが起こった。筋トレの話題性も高まり、ライトユーザーを獲得したことで、一部のヘビーユーザーが大半を占める構造が変化し、市場は2020年には2,000億円を突破し、ブームは2021年頃まで続いた。

 コロナ禍においては、コロナ太り解消需要が発生したほか、メディアやインフルエンサーを通じた情報発信で新規ユーザーが増加した。特にテレビ番組で特集されたことにより、新規ユーザーを多く獲得し、2021年まで2桁増が続いた。

 これまではプロテインブームの影響でライトユーザーが増え、新商品も活発に発売されたことで、ほとんどの品目が大きく成長してきたが、2022年以降は一部ライトユーザーの離脱から前年を下回る品目も出てきている。 一方で、ブームにより獲得したユーザーがリピーターに成長しているケースもあり、市場は今後も小幅ながら拡大が続くと予想される。ブーム後の急激な市場縮小を避けるために、メーカー側ではライトユーザーをミドル・ヘビーユーザーへ育成していくことが重要だという。

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