2024.03.28(木)

アゼルバイジャン共和国日記(第10回)

「ガラパーティー」って一体何?

 
言葉自体は聞いたことがある方もいるかと思いますが、正直ガラパーティって日本人にはあまり馴染みのないイベントですよね。ガラパーティのGalaとは、イタリア語で「特別な催し」や「祭典」を意味します。つまりは「特別なパーティ」という意味です。

 一般的には特別なイベントや慈善事業のために開かれる洗練された華やかなパーティを指します。主に西洋の文化に根ざしていて、ヨーロッパの上流階級や社交界でよく見られています。海外では盛んに行われていますが、日本ではまだまだ浸透していません。しかし、今後増えてくる可能性が高く、現在でも少ないながらも開催されているようです。

 

 そんな中、先日、私は初めてアゼルバイジャンの現地パートナー企業主催のガラパーティに参加して、その洗練された雰囲気と特別感に心を奪われました。まるで映画の中に入り込んだような経験で、その華やかな夜の魅力を余すところなく堪能したいと思いました。

 まず、会場はまさに夢のようでした。高級感漂う装飾、シャンデリアに照らされる広いダンスフロア、そしていかにも美味しそうな料理が並ぶテーブル。これらの要素がまとまりを持ってきらびやかでゴージャスな雰囲気を彩り、まさに贅沢な空間が広がっていました。自分を特別な存在に感じることができる瞬間でもありました。

 

 ドレスコードも一つの楽しみで、普段なかなか身に着けることのないフォーマルな服装に身を包み、小物やアクセサリー、髪型やメイクなど、個性を織り交ぜることで、自分らしさを表現することができました。参加者たちも洗練されたスタイルで輝いていました。まさに、服装も一つのアートで、カラフルなスーツや斬新なデザインのドレスがその場の雰囲気をより一層引き立てていたように感じました。

 また一方で、ガラパーティは社交の場としても非常に魅力的でした。異なる職業やバックグラウンドを持つ方々と交流し、新たな繋がりを築く絶好の機会でもありました。ビジネスの話題から趣味や文化に関する対話まで、様々な興味深い話に耳を傾けることができました。実際にはアゼルバイジャン語、英語、ロシア語とさまざまな言語での交流だったので、人々のジェスチャー、声のトーン、アイコンタクト、姿勢などのボディランゲージのサインを通して、コミュニケーションを楽しんでいました。

 

 最後に大事なことですが、このガラパーティは慈善活動の一環として行われており、その意義も忘れてはいけないことです。賑やかなパーティーの裏には、社会的な課題への意識と寄付活動が結びついており、参加者一同が共感し合う空間でもありました。

 実際にパートナー企業の他、政党関係者、多様な関係者団体、企業関係者及び文化人を含む200名程度が参加していて、ガラパーティの魅力は、単なる社交の場を超えた特別な瞬間を共有し、社会に対する思いやりを表現する場でもあると感じました。正直なところ恥ずかしながら、私はパーティーの趣旨をあまり理解せずに参加してしまっていたところもあり、その趣旨を理解するに及び、これまでの人生観まで変わりました。

 そこは人生を存分に楽しまれていらっしゃる方でいっぱいで、そこに囲まれ、自分の方向性も明確に見えた気がしましたし、とても貴重な時間でした。そのご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 これからも、こうした素晴らしい体験を通じて、新たな出会いから人間関係を築き、社会に貢献していきたいと強く感じました。

 

 

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