2024.05.13(月)

アゼルバイジャン共和国日記(第12回)

皆さま、こんにちは♪

私が、アゼルバイジャンに来て使用頻度が減った物の一つに、傘があります。
こちらでは、雨が降り出すと傘をささずにフードを被って早足で歩き出す人が増えます。
予め用意していた折り畳み傘をバッグから取り出す、という人はあまりいません。

コンビニがないので「気軽に傘が手に入らない」という理由もありますが、雨でも傘をささないアゼルバイジャン人、近隣諸国の人々に大きく影響を受けました。
これまで傘をさしている人を見かけたとしたら、それはかなりの土砂降り(しかも一日中)を意味している、という事実にも驚きました。
アゼルバイジャンに来た頃は「なぜ傘をささないのだろう? 」「服が濡れて寒くないのかな?」「バッグもビショビショではないのかな…。」と不思議に思ったものです。そして私が一番気になったのが髪が濡れてしまってセットが乱れる。髪が傷みやすくなってしまう!ということを気にしない国民性でした。

日本との考え方の違いに小さなカルチャーショックを受けたものです。
理由を現地の方々に訊いてみました。
答えは非常にシンプルで、「面倒だから」「フードがあるから大丈夫」「天気予報が当たらないから」「どうせすぐ止む」でした。

傘をさすかささないかは、降雨量(個人差)によってかなり異なります。
ただアゼルバイジャンなどは天候が変わりやすく、天気予報もあまり当てになりません。
降っても小雨であることが多く、一日中土砂降り、というのはとても珍しいことらしいのです。

雨が急に降り出した時は軒下で雨宿りをするか、カフェに入ってお茶をして過ごします。傘をさす人が少ない為か、どの店先にも傘立てが存在しませんでした。

それに雨が振り出せばタクシー、Uberなどで移動するのも日常です。

先日、女子会dinnerの最中に急に雨が降ってきてタクシーが一気に混雑状況になり、帰りのタクシーが捕まらず困ったことがありました。何時間も待たなくてはならず、歩いて帰った方が早いと思って徒歩10分程度の自宅まで濡れながら帰宅しました。しかしこれも現地では珍しい光景ではないらしいのです。

 

またもう一つ、傘を持たない理由にアゼルバイジャンの中でも特に首都バクーは「風の街」とも言われおり、雨に加えて、風が強過ぎて傘をさしていられない、という状況もあります。

実際に私も傘をさしたら数分後に強風で折れて壊れたことがありました。もう台風のイメージの風でしたので、今後は傘は小雨levelで風が無いタイミングでさそうと思いました。笑

このように風が強い場所では、傘は全く役立たない為、女性達はスカーフを巻くことで風を遮ることにより、寒さや風雨から身を守るという習慣があるようです。スカーフはファッションアクセサリーとしても機能し、個性を表現する手段にもなります。その日のファッションに合わせてクラシック柄、ストライプ、チェック柄にダマスク柄、ヒョウ柄などなど。実際に現地に来てからこの風習を私自身も楽しんでいます。

 

アゼルバイジャン近隣諸国と日本の雨の日における傘文化の違いは、両国の独自性と文化の多様性を象徴しています。

それぞれの価値観や個性を理解することが大切ですね。

 

 

 

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