2024.07.19(金)

アゼルバイジャン共和国日記(最終回)

近年では海外で起業をしたいと考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

私がアゼルバイジャン共和国で現地法人を立ち上げたときからの経験が、海外ビジネスに興味を持っている方たちに少しでもお役に立てればという事でお話をさせて頂きますね。

20226月に会社を独資設立し、202312月に現地パートナー企業と共にエステティックサロン合弁会社を設立して20245月にオープンしました。

 

開業するにあたり市場調査、輸出入の問題から、ビジネスモデルの選択と人材確保、法的手続きビジネスライセンス、店舗物件探しなどなど、やらなければならないことは盛りだくさんですが、まず訪れる問題がビザ問題です。ビザとは入国許可証のことで目的によっていくつかのビザがあります。日本のパスポートを持っているとかなりの国で観光目的であればビザ免除で入国できます。これは日本人が信頼されている証でもあります。アゼルバイジャンも日本人だけがビザ無料です。

 観光目的であれば数日または数週間、長くても数か月だと思いますが、働く目的となってくると別問題です。この場合、就労ビザというものが必要になるのですが、どこの国もまず自国民の仕事確保が優先になります。大量に外国人労働者を受け入れてしまうと、大変なことになってしまいますよね。ですから、就労ビザは簡単に申請が通るわけではありません。またビザに関しては、移民政策と大きく関わってきます。
 政権が変わると政策も大きく変わるので、常に新しい情報をリサーチしておいた方が良いです。現にアゼルバイジャンも専門的、技術的分野の外国人を積極的に受け入れていますが、2024年より諸々の条件がかなり変更されました。
ということで、国ごとにルールがありますし繊細な問題なので詳細には触れませんが、時代はめまぐるしいほど速いスピードで変化していますので、その時に慌てないように前もっての準備を怠らないようにお気を付けてくださいね。

 

さて私が海外事業をスタートできたきっかけは、「直感を信じて、思い立ったら即行動。」

初めてアゼルバイジャンに来た時にアゼルバイジャンが好き! ここを自分のビジネスの拠点にしよう! と思いました。言葉の壁である英語、ましてやアゼルバイジャン語は分かりません。それでも表情、ボディランゲージでコミュニケーションは図れました。

またこの国の常識や文化の違いも、直ぐには理解出来ませんでした。それでも自分の常識は世界の非常識と考える柔軟さや、それを想定して動く、という能力が身に付いて、今では冷静に物事を見極められて、やると決めた目標に向かってやり続ける忍耐と達成した喜びを知ることができて、自信も付いてきました。

 

「日本のおもてなし」と「確かな技術」そして「経験と知識」、忘れてはいけない「人達との繋がり」。この一つ一つの点が線となり面となって丸くなるのだという事を気付かせていただきました。後は「タイミング」と「運」を持って、想い描くビジョンに向かって歩んでいきながら人生を楽しんでいます。

皆さまも一度しかない人生のドラマを謳歌してください。

 

最後に。

大切な読者の皆さまへ

今回をもちまして連載終了とさせて頂きます。長きに渡りお読みいただき、心より感謝申し上げます。皆様との出会いに感謝し、これからも幸せな日々が続きますようお祈り申し上げます。誠にありがとうございました。またお会いする日まで。「さようなら」

 

続きが気になる方はこちら!
TOPに戻る