矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の理美容向け業務用化粧品市場を調査し、市場規模、都道府県別やカテゴリー別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
2023年度の理美容向け業務用化粧品市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比102.0%の1,568億円となった。前年度の行動制限緩和に伴う理美容サロンへの来店客数の回復や、それに伴う施術・物販売上の伸長で好調な勢いを継続した。サロンではメニュー価格改訂が進んでおり、理美容業界全体で価格面での底上げ効果がみられた。また、サロン店頭やECチャネル(オフライン・オンライン)によるサロン専売化粧品の購入スタイルも定着した。
一方、国内イベントの開催解禁や海外への渡航制限緩和が進むなど、その他の趣味や娯楽の支出が増加したことで、美容や身だしなみ意識の高まりを追い風とした美容への支出も伸び悩み、市場伸長率は鈍化した。