2026.08.31(月)

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの国内市場

『インフルエンザワクチンの国内市場動向』

 富士経済の調べによると、2024年度はインフルエンザ流行の始まりが遅かったことや新型コロナワクチンの接種疲れから、定期接種B類を中心に接種回数が減少したが、2025年度は流行の始まりが早かったことから僅かに増加しした。また、2歳以上19歳未満向けの点鼻ワクチン「フルミスト」(第一三共)の接種回数が前年度に比べ増加している。

 2026年度は高用量インフルエンザワクチン「エフルエルダ」(サノフィ)が75歳以上向けに定期接種化が予定されている(2026年度市場見込には売上予想を織り込んでいる)。単価が一般の不活化インフルエンザワクチンに比べて高いことから、接種層の一部が切り替えることで市場は前年度比二桁増が見込まれる。

 今後は、成人向け点鼻ワクチンの発売が期待される。注射を嫌う層の需要掘り起こしにつながる可能性がある一方で、新型コロナとの混合ワクチンが登場するとみられ、接種層の一部がシフトすることが予想される。

 

『新型コロナワクチンの国内市場動向』

 5類感染症になって以降、新型コロナワクチンの接種意識は低下しており、特に若年層の接種離れが進んでいる。2025年度は国の助成終了に伴い多くの自治体で定期接種B類の自己負担額が増え、接種回数が減少したことから、市場が大きく縮小した。メーカーを中心に新型コロナ感染症やそのワクチンに対する啓発活動は続けられているが、自己負担額の高さや接種が習慣化されていないことから、2026年度も縮小するとみられる。今後インフルエンザワクチンとの混合ワクチンが発売されれば早い段階で定期接種B類に組み込まれるとみられ、一部の接種層が混合ワクチンにシフトし、市場は更に縮小することが予想される。

 

『新型コロナとインフルエンザの混合ワクチン』

 新型コロナ・インフルエンザ混合ワクチンが現在開発中だ。新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを接種する層にとっては一度の接種で予防できるため、その利便性から一定の需要があるとみられる。2028年度頃には発売され、市場が立ち上がると予想される。

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