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◎乳がん増殖を抑制する特殊なRNA開発に成功

産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と東京大学の研究チームはこのほど、特殊なリボ核酸(RNA)を用いて、細胞の遺伝情報の伝達を阻害し、乳ガンの細胞増殖を抑制することに成功したと、英科学誌「ネイチャー」電子版に発表した。

今回の研究により、細胞核内での遺伝子制御を実現したことで、今後はがん遺伝子や悪性ウイルスの生成を根本から防ぐことが可能になったとともに、がん治療薬の開発においても期待される。

もともとRNA(リボ核酸)とはDNA(核酸)が持つ遺伝情報をタンパク質に伝達する役目を持っており、今回の研究に使用された特殊なRNAには遺伝情報の伝達を阻害する働きがある。

同研究チームではこの特殊なRNAをがんの転移などに関与する因子にのみ働きかけるように設計し、ヒトの乳がん細胞に注入。その結果、RNAを作るたんぱく質やDNAが化学反応を起こし、変形したことでRNAが作られにくくなり、結果として細胞増殖抑制へとつながった。

今後はたんぱく質が変形する課程を詳しく調べるとともにほかのがんにも有効か調査し、製薬会社へと提案するとしている。

【AS】


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